空き巣が実際に犯行に及ぶ時は、入念に下見を繰り返し留守を確認した上で行動を起こします。
そして、入念な下見によって、最も安全に仕事ができる方法や時間帯を練って完全犯罪を確信して事に及びます。
空き巣にとって事を起こす上で最も重要なことは、「留守宅である」ことです。
このため、空き巣は、「留守宅の家」あるいは「留守がちである家」を単独あるいはグループでマークしていきます。(最近はグループによる窃盗が急増)
「留守がちな家」であるかどうかは、家族構成と家族の行動観察を通して把握します。
このため、表札に家族全員の名前を列記するのも良し悪しがあります。また、「女性一人である表記」もリスクがあり、できれば工夫が必要です。
空き巣は、以下のような状況の家を確認して「留守宅の家」を探してしています。
①郵便受けの状態
:新聞、郵便、チラシ、回覧板、宅急便再配達票などが溜 まって放置
②夜の外灯や部屋の灯りなど人の在宅の気配があるか
:真っ暗で人の在宅の気配なし
③日中の雨戸やシャッターの状態
:日中にもかかわらず全室閉め切りで住人の生活感がない
④ドアホンの反応
:時間をおいてベルを鳴らしても対応がなければ在宅者不在が確認できる
⑤電話の応対
:何度電話しても出なければ不在確認
⑥玄関周りの庭木の落葉や散乱物の放置状態
:在宅者の生活感がない
⑦外から見えるベランダや室内の干し物や吊り下げた洋服が何日も変わらない
:在宅者の生活感がない
以上を観察して留守を確認します。
従って、空き巣に狙われないためには、これらの状況をなくす対策が必要です。
特に、狙われやすい環境や家の状況にある家は、この留守を悟られない対策こそが最も重要な空き巣対策となります!
対策の詳細は、「自分でできる長期間の留守に備えた防犯対策」の「Ⅰ.留守を悟られないようにすることが最も重要!」をご覧ください。